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国立研究開発法人 科学技術振興機構 (JST) 戦略的創造研究推進事業 (CREST) 2020年度題1期採択課題

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重要なお知らせ

2025年9月に国際会議、International Conference on Chiroptical Science (ICCS-2025)を開催します。キラル光学特性全般に関わる研究発表を広く募集します。参加登録のほか、ポスター発表を受付中です。→ Webサイト

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最新トピックス

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赤木和夫 (高分子グループ、立命館大学)らによる「キラル液晶中で誘起したキラリティを有するフルオレン誘導体が発する、高い非対称性因子と量子収率をもつ温度反転性フルカラー円偏光発光」に関する研究の成果が、米国化学会のACS Appl. Mater. Interfaces(DOI: https://doi.org/10.1021/acsami.4c20962)に掲載され、Supplementary Journal Coverに選ばれました。

“Thermally Invertible Full-Color Circular Polarized Luminescence with High Dissymmetry Factors and High Quantum Yields in Fluorene Derivatives with Induced Chirality Generated in Chiral Liquid Crystals”, ACS Appl. Mater. Interfaces, 2025, 17, 15988–15999.

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"Chiroptical Properties of Chiral Macrocycles Composed of Axially Chiral Binaphthyl and Bithiophene" H. Kawashima, D. Tauchi, M. Sakura, K. Tsubaki, M. Hasegawa, Chem. Asian J. 2025, e202401920  DOI:10.1002/asia.202401920

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Journal: Physical Chemistry Chemical Physics Title:Inversion of circularly polarized luminescence by electric current flow during transition Magnetic Circular Dichroism of Luminescent Triarylmethyl Radicals Authors: Ayumi Imayoshi,Shinya Fujio, Yuuki Nagaya, Misato Sakai, Atsushi Terazawa, Misa Sakura, Keita Okada, Takahiro Kimoto, Tadashi Mori, Yoshitane Imai, Masahiko Hada, Kazunori Tsubaki

 DOI:10.1039/D4CP02968B

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評価グループ 近畿大学今井喜胤教授と奈良先端科学技術大学院大学 服部陽平特任助教、ラッペンゲナエル教授、京都大学 大田 航特定助教、佐藤啓文教授との共同研究グループは、トリアリールメチルラジカル発光体からの外部磁場印加による円偏光発光(CPL)の取り出しに成功しました。

Journal: The Journal of Physical Chemistry Letters Title: Magnetic Circular Dichroism of Luminescent Triarylmethyl Radicals Authors: Yohei Hattori, Daiya Suzuki, Wataru Ota, Tohru Sato, Gwenael Rapenne, and Yoshitane Imai DOI: 10.1021/acs.jpclett.4c02793.

https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.jpclett.4c02793

内容:安定なトリアリールメチルラジカルは最も一般的な炭素ラジカル構成単位であり、近年その発光特性が注目されている。しかし、単純なトリアリールメチルラジカルでは、その光分解性のためか、マイケル・ファラデーによって発見された磁気円二色性(MCD)や磁気円偏光発光(MCPL)は観測されていない。本論文では、(3,5-ジクロロ-4-ピリジル)ビス(2,4,6-トリクロロフェニル)メチルラジカル(PyBTM)と(3,5-ジフルオロ-4-ピリジル)ビス(2,4,6-トリクロロフェニル)メチルラジカル(F2PyBTM)のラセミ混合物を用いて、トリアリールメチルラジカルのMCDとMCPLを溶液中で初めて観測した。

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赤木和夫 (高分子グループ、立命館大学)らによる「不斉光架橋重合のキラルテンプレートとしてのヘリカルネットワークポリマー」に関する研究の成果が、米国化学会のACSの Macromolecules (DOI: https: /doi.org/10.1021/acs.macromol.4c01904)に掲載され、Supplementary Coverに選ばれました。

“Helical Network Polymers Serving as Chiral Templates for Asymmetric Photo-Cross-Link Polymerizations”, Macromolecules, 2024, 57, 11386−11394.

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Room 201, 2F Bio ICT Building(賢齊館2F, 電物63講堂), National Yang Ming Chiao Tung University (国立陽明交通大学), Hsinchu(新竹), Taiwan

第12回 CREST 研究推進会議講演会

「光学応用MEMSの基礎と展開(東北大学大学未来科学技術共同研究センター 特任教授(研究) )」

「炭素ー炭素クロスカップリング法を使って構造と機能を融合した発光色素の開発(北海道大学大学院 地球環境科学研究院 山田幸司 先生)」

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  桐蔭横浜大学・医用工学部 宮坂力先生「ハロゲン化ペロブスカイト薄膜による発光と光電変換の先端技術」

  大阪大学・理学研究科 「新規反芳香族ポルフィリノイドの合成と特異的発光特性の探索」

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森直(理論グループ、大阪大学)による「ダブルヘリセンの円偏光発光スペクトルにおける振電相互作用の重要性」に関する研究成果が、Angew. Chem. Int. Ed.に掲載(Accepted Article)され、Inside Back Coverに選出されました。

“Significance of Vibronic Coupling that Shapes Circularly Polarized Luminescence of Double Helicenes”

論文のページ → DOI: 10.1002/anie.202319702 (オープンアクセス)

Inside Back Cover →  DOI: 10.1002/anie.202402960

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長谷川真士、西川浩之(デバイスグループ: 北里大学、茨城大学)らによる研究がAdvanced Functional Materials 誌に掲載されました。 わずか3%添加するだけで有機ELデバイス等に用いられる汎用発光性ポリマー(F8BT)を円偏光発光性の色素材料に変えるキラル誘起添加剤を開発しました。新しく開発した添加剤は[2.2]パラシクロファンとカルバゾールからなるキラル分子で、新規合成法を適用することで初めて合成が達成されました。 本研究で開発したキラル誘起添加剤(キラルシクロファン)を利用することで、有機デバイスに汎用的に利用されるキラリティーを持たないポリマーを円偏光発光材料として利用することができます。これにより、円偏光発光材料の製造コストを抑えることができ、発光デバイス等への応用につながります。

"Synthesis and Chiroptical Properties of Radially Extended Carbazole with Chiral [2.2]Paracyclophane Core"

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白金錯体は、室温でりん光を発して高い発光効率を示すことから、有機発光ダイオード用りん光材料として近年盛んに研究されています。 本研究では、光学不活性な白金錯体PtOEPを発光材料とする有機発光ダイオードを作製しました。また、それらの有機発光ダイオードに外部から磁力を加えながら光を発生させたところ、発光材料が光学不活性であるにもかかわらず、高効率に赤色の円偏光を発生させることに成功しました。陽極・陰極の両方に透明電極を用いることにより、単一の発光ダイオードから、発光層を起点として右回転円偏光と左回転円偏光の両方を同時に発していることを明らかにしました。この円偏光の発生メカニズムを利用すると、有機発光ダイオードに外部磁場を加えた場合、取り出す光の輝度を減少させることなく、円偏光度の増幅が期待できます。

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高い発光効率を示すことが知られている5種類のアキラル(光学不活性)なペロブスカイト量子ドットについて、外部から磁力を加えることによる円偏光の発生を検討しました。 ペロブスカイト量子ドットに溶液中で外部から磁力を加えて光を発生させたところ、アキラルであるにもかかわらず円偏光の発生に成功しました。また、磁力の方向を変えることにより、光の回転方向が反転しました。さらに、ペロブスカイト量子ドットの組成を変えることにより、円偏光発光の色調(波長)を青色から赤色へと300nm以上変えることに成功しました。 本研究は、室温かつ永久磁石による磁場下で、マルチカラーを容易に発生させることができるアキラルな量子ドット半導体から円偏光の発生に成功したという点で優れています。

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赤木和夫、花﨑知則、金子光佑(高分子グループ、立命館大学)らによる「可逆的光反転キラル液晶を用いた芳香族共役ポリマーとその混合系の円偏光発光のヘリシティ制御」に関する研究の成果が、米国化学会のACS Appl. Mater. Interfacesに掲載され(DOI:https://doi.org/10.1021/acsami.3c15512)、Supplementary Journal Coverに選ばれました。

“Helicity Control of Circularly Polarized Luminescence from Aromatic Conjugated Copolymers and Their Mixture Using Reversibly Photoinvertible Chiral Liquid Crystals”, ACS Appl. Mater. Interfaces, 2024, 16, 3991−4002.

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白金錯体は、室温でりん光を発して高い発光効率を示すことから、有機発光ダイオード用りん光材料として近年盛んに研究されています。 本研究では、光学不活性な白金錯体F2-ppyPt(acac)を発光材料として用い、発光層における白金錯体の濃度が異なる5つの有機発光ダイオードを作製しました。それらの有機発光ダイオードに外部から磁力を加えながら光を発生させたところ、発光材料が単一かつ光学不活性であるにもかかわらず、発光色がそれぞれ異なる、マルチカラーの磁気円偏光を高効率に発生させることに成功しました。開発した有機発光ダイオードは、加える磁力の方向によって、円偏光の回転の方向を制御できることも明らかになりました。

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第3世代の有機発光ダイオードの材料として開発が進んでいる光学不活性なTADFのうち、1,2,3,5-テトラキス(カルバゾール-9-イル)-4,6-ジシアノベンゼン(4CzIPN)を発光材料として用い、第3世代緑色有機発光ダイオードを作製しました。この有機発光ダイオードに対して外部から磁力を加えることによって、緑色の円偏光を発生させることに成功しました。また、加える磁力の方向を変えることで、円偏光の回転方向の制御が可能であることを明らかにしました。さらには、用いた有機発光ダイオードのエネルギーの変換効率の最大値が15.5%となり、蛍光材料の理論限界である約5%を大幅に超えていることから、三重項状態にある4CzIPNからのアップコンバージョンを経て得られる第3世代の蛍光からも円偏光が発生していることが明らかとなりました。

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"Stereogenic π-Conjugated Macrocycles: Synthesis, Structure, and Chiroptical Properties Including Circularly Polarized Luminescence"

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イリジウム錯体は、室温でリン光を発して高い発光効率を示すことから、有機発光ダイオード用リン光材料として近年盛んに研究されています。 本研究では、光学不活性なイリジウム錯体(鏡像異性体の当量混合物)4種、IrIII(piq)3、IrIII(ppy)3、IrIII(F2-ppy)2(pic)、およびIrIII(BT)2(acac)をそれぞれ発光材料とする、4つの有機発光ダイオードを作製しました。また、それらの有機発光ダイオードに外部から磁力を加えながら光を発生させたところ、発光材料が光学不活性であるにもかかわらず、高効率にRGBYフルカラーの磁気円偏光を発生させることに成功しました。開発した有機発光ダイオードは、イリジウム錯体の構造と、加える磁力の方向によって、円偏光の回転の方向を制御できることも明らかになりました。

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長谷川真士、長田裕也、杉浦健一(デバイスグループ、低分子グループ、理論グループ、北里大学、北海道大学、東京都立大学)らによる「ビナフチルに連結した[5]ヘリセンの合成とそのキラル光学特性に関する研究の成果が、Wiley社の欧州化学誌のEuropean Journal Organic Chemistry に掲載されました(DOI: https://doi.org/10.1002/ejoc.202300656)。

“Synthesis and Chiroptical Properties of Binaphthyl-Hinged[5]Helicenes”, Chem. Eur. J. Org. Chem., 2024, 16, 3991−4002.

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西川浩之、長谷川真士、長田裕也、椿一典、杉浦健一(デバイスグループ、低分子グループ、理論グループ、茨城大学、北里大学、北海道大学、京都府立大学、東京都立大学)らによる「ビナフチルに連結したPt錯体における、凝集誘起円偏光発光の研究成果が、Chemical Communication に掲載され、バックカバーに採用されました。(DOI: https://doi.org/10.1039/D2CC06198H)。

"Aggregation-induced circularly polarized phosphorescence of Pt(II) complexes with and axially chiral BINOL ligand"

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2023/1/19 再現性のあるキラル光学的性質を有する、液晶性ポリパラフェニレン誘導体のらせん状集合体からなる粒子分散系を開発

“Particle dispersion system consisting of helically assembled liquid crystalline poly(para-phenylene) derivatives with reproducible chiroptical properties”     J. Mater. Chem. C, 2023, 11, 943-952.

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